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スペインの飛び地でアフリカ・モロッコの北端にあるセウタに2026年7月30日、数万人の移民がモロッコから押し寄せた。
ある者は高いフェンスをよじ登り、大半は海を泳いでセウタの海岸にたどり着いた。その数はスペインのグランデマルラスカ内相によれば7万8000人で、うち7万5000人はモロッコに強制退去させたとしたが、いまだにセウタの砂浜には多くのモロッコ人の若者が留まっている。
ヨーロッパ委員会のフォンデアライエン委員長は、スペインのサンチェス首相宛に書簡を送り、迅速な対応を称賛するとともに、8月4日には緊急EU内相会議をオンラインで開いた。
難民流出はモロッコの陰謀?
表向きはスペインとの連帯を表明したが、27加盟国のうちイタリア、デンマークなど22カ国がスペインの移民政策に不満を表明した。理由は越境する難民・移民対策を厳格化するEUの流れにスペインは逆行しているからだ。
セウタは地中海に突き出したモロッコの半島で、フェンスを挟んでスペイン領になっている。これまでたびたびフェンスを越えたりや海を泳いでスペイン領に侵入を試みるモロッコの不法移民がいた。ジブラルタル海峡を渡り、スペイン本土領内に入る行為が繰り返されてきたのだ。
今回は若者を中心に7万人を超える移民(大半がモロッコ人)が越境してきたが、グランデマルラスカ内相は「本土への上陸者はいない」との見方を示した。
スペイン当局は移民が押し寄せた際、約100人(現地メディアは77人)が死亡したが、その大半が分離壁のフェンスを迂回するために海を泳いでいた最中に溺死したためだった。
8月9日時点でセウタに残っている移民が推計8000~1万1000人とされ、当初発表された数よりかなり多く、スペイン政府が数を抑えようとしたとみられる。一気に大量の越境者を生んだ原因は、最近の最高裁判決で「海路で到着した移民には即時送還を適応せず、陸路で国境を越える際にだけ移民には迅速な国外退去手続きが適用される可能性がある」と規定されていた内容がSNSで広がったからとされる。


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