親には、どれも宿題から逃げるための言い訳に聞こえるかもしれません。「あとでやる」と言いながら、結局やらないこともあるでしょう。
ただ、そこで最初から「怠けている」「やる気がない」と決めつけると、子どもの行動につながる原因を見落としてしまいます。
子どもの「あとで」には理由が隠れている
文章を正確に読むための「読み方スキル」のひとつが、原因と結果のつながりに注目することです。
何かが起きたなら、その前には何らかの理由があります。これは、子どもの言動を理解するときにも役立ちます。
子どもの本音は、口にした言葉そのものではなく、その言葉が出てくるまでの状況に隠れていることがあります。
夏期講習や部活動、習い事から帰ってきた子どもが、すぐにゲームを始めたとします。
親の目には、「勉強をせずに遊んでいる」と映ります。
しかし、子どもにとっては、一日頑張ったあと、好きなことをして気持ちを切り替える時間なのかもしれません。
宿題の量が多く見えて、どこから手をつければよいかわからない。間違えるのが嫌で、始めること自体を避けている。親に時間を決められるのではなく、自分で決めたい。
同じ「宿題をしない」という行動でも、その原因は子どもによって違います。
特に注意したいのが、子どもが強い言葉を使ったときです。
文章では、強い言い切りや強調された言葉には、書き手がとくに伝えたいことが表れます。
会話でも、言葉の強さだけに反応して叱るのではなく、「なぜそこまで強く言うのだろう」と一度立ち止まることが大切です。
原因がわからないまま結果だけを変えようとしても、同じやりとりが繰り返されます。
親が読むべきなのは、目の前の「ゲームをしている姿」だけではありません。その行動に至るまでの、子どもなりの理由なのです。


※ログイン後、コメント入力が可能です。