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「最後は理屈で決めろ」は"幻想"である→アメリカ心理学の父が認めた"感情で決める"技術

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悩むビジネスパーソンの男性
理屈よりも感情を優先するときの「3つの条件」とは?(写真:つむぎ/PIXTA)
  • 吉田 幸司 クロス・フィロソフィーズ社長
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なぜ、感情で決めてよいのか。

科学の問いであれば、話は違う。偽りを信じてしまわないよう、証拠が出るまで判断を保留すべきだ。

だが、3つの条件が揃い、しかも考えても答えが出ないとき、「証拠がないから待とう」と決め込むこともまた、1つの――それも消極的な――決断になってしまう。何もしないまま真理をつかみ損ねるくらいなら、感情に従って選ぶ権利がある。ジェイムズはそう考えた。

そもそも、人間の確信は、理屈や信念だけで成り立つものではなく、その背後に感情や意欲の方向づけがあるとジェイムズは論じる。その後の認知科学や神経科学もまた、感情が意思決定に重要な役割を果たすことを裏づけている。

理屈は、あとからついてくる

とはいえ、経営者が「直感で決めました」「理由は言葉にできません」と口にすれば、批判を浴びかねない。組織には説明責任があるからだ。

だからこそ人は、決めたあとで理由を探す。フレームワークを持ち出し、もっともらしい根拠を積み上げる。

もちろん、最後まで考え抜くことは大切だ。考え抜くことで解決する問題も多い。だが、どれほど考えても、最終的な一歩は、合理的な説明を超えたところで踏み出されることがある。理屈は、たいてい、あとからついてくる。

だとすれば、考え続けても決着がつかない状況は、行き詰まりではない。それは、「考えることを、いったん手放す」ための合図でもある。

「考える」ことの先には、「考えない」という、もう1つの構えがある。思考を終えることが、行動の始まりになるのだ。

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