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「1粒30円」で利益は出る?『チロルチョコ』ほぼ"1本足打法"なのに生き残れたワケ「原価高騰で、価格維持は大変だが…」

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チロルチョコ
チロルチョコ60年超の進化 30円のチョコレートだけで利益が出せる仕組みとは?(写真:筆者撮影)
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同社の業績は非公開だが、全体の売り上げは年々伸びており、開発や製造への投資も増加しているという。技術の進化とともに開発力が向上して、より複雑な味わいを生み出せるようになってきた。

この度発売された「チロルチョコ〈ダロワイヨあまおうニャカロン〉」はあまおう苺チョコレートの中に、あまおう苺ソース、あまおう苺クリーム、マカロンクランチを詰めた贅沢な一品。マカロンの軽い食感を表現するため、あまおう苺クリームには空気を含ませてある。またチョコレートやクリームにはアーモンドパウダーが練り込まれ、マカロン本来のアーモンド風味も再現されている。

開発を担当する今井美樹氏にこだわったポイントを聞いた。

開発チームの中で、味などを開発する研究室でリーダーを務める今井美樹氏。飲料メーカーの商品を参考にするなどして、常に味の流行をチェックしている(写真:筆者撮影)

「マカロン特有の外がカリッとしていて中がねっちりしている食感を出すのに苦労しました。マカロンクランチもさまざまなサイズで試して、最も近いものを追求しました。開発にはダロワイヨのご担当も加わり、マカロンを表現するために意見をいただきました。それで最終的にOKをいただける味に仕上げることができたのではないかと思います」(チロルチョコ開発部 研究室リーダー 今井美樹氏)

30円のお菓子だけで利益が出せる理由

ここで1つの疑問が浮かぶ。驚くことに同社の事業ポートフォリオはほぼ、チロルチョコ1本で構成されている。他にあるのは84年発売の「ごえんがあるよ」。「チロルチョコより安いお菓子ができないか」と開発された商品で、当時は5円で売り出され、今は1袋108円(税込)で販売されている。パリッと軽い食感で、2枚、3枚と食べたくなる。

「ごえんがあるよ」(写真:筆者撮影)

「根強く愛されていて、ごえんチョコを熱く語るファンのお客様も多いです」(川崎氏)

しかし1つ30円程度の商品だけで、会社を存続・成長させるほどの利益をどうやって生み出しているのだろうか。

「基本は、大量生産して、大量に販売することによって成り立つビジネスモデルです。しかし原価も高騰するなか価格維持は大変で、さまざまな工夫を重ねています。例えば最適なタイミングでの原料の仕入れ交渉を行うこともそのひとつです。

このほかにも、ごほうび需要を取り込む40円以上のプレミアムラインなど、付加価値の高い商品づくりも行っています。世の中にお菓子が増えている中、選んでもらう商品であり続けるために、いい商品を開発していくことが大切です」(川崎氏)

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