「ヨーロッパを旅していたら、不正乗車で捕まって罰金を支払わされた」「日本円で1万円以上の高額な罰金に驚いた」「ちゃんとチケットを買ったのに罰金は納得いかない」――。最近、SNS上でこんな投稿を頻繁に目にするようになった。
こういった、ヨーロッパの公共交通機関におけるトラブルを一つ一つ見ていくと、ほぼ必ず共通の失敗で罰金を支払わされていることに気づく。ヨーロッパで広く普及している「信用乗車方式」だ。
これらの人々は間違いなくチケットを買ったはずで、不正乗車をするつもりもなかったはずだ。どうして罰金を支払わされることになってしまったのか。そして、なぜ、最近になってこのような問題が多発するようになったのだろうか。
係員が切符を確認しない「信用乗車」
日本では、一般的な鉄道や地下鉄のほとんどは、
対してヨーロッパで広く普及しているのが「信用乗車方式」と呼ばれるものだ。これは簡単に言えば運賃の支払い、あるいは改札(入鋏/ヴァリデートという)という一連の作業をすべて乗客に一任し、運転士や車掌がいちいち乗車券を確認しない。性善説に基づいたシステムで、「乗客の皆様を信用するので、どうぞご自由にご乗車ください」というものだ。

