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池袋駅で始まった顔パス改札、東武と日立が崩しにかかる「普及の壁」と全国展開への秘策

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サクララ
東武池袋駅の北改札に設置された顔認証専用レーン(写真:筆者撮影)
  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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カメラは2台一組で構成し、通過の速さに対応しつつ、立ち位置に多少のズレがあっても顔を確実に捉える設計だと、顔認証技術を提供するパナソニック コネクト パブリックサービス本部 ソリューション開発6部 部長の石橋寿啓氏は説明する。マスクをしたままでも基本的に認証でき、マスクとサングラスで顔の大半を覆った場合は認証できないという。

既存改札機の上部に後付けされた2台のカメラ(写真:筆者撮影)

カメラを足すだけで顔認証改札になる

東武鉄道は2025年11月から宇都宮線の全12駅でタブレット型の顔認証改札を、2026年5月からは東武宇都宮駅でウォークスルー型を先行運用してきた。東武鉄道 鉄道事業本部 営業統括部 営業部長の小金井敦氏は、宇都宮線でのトラブルは聞いていないと述べており、この運用実績が今回の開発の土台になった。

今回の仕組みの最大の特徴は、改札機を交換しないことにある。稼働中の自動改札機に顔認証用のカメラ2台を追加し、サクララなどとネットワーク接続するだけで、ウォークスルー型の顔認証改札に切り替えられる。池袋駅に設置された改札機も、既存の機体を改造したものだ。

池袋駅の既存改札機(左)と顔認証機能を後付けした改札機(写真:日立製作所・東武鉄道)

共通のシステム基盤の開発には、改札機メーカーのオムロン ソーシアルソリューションズ、日本信号、東芝の3社が加わった。3社は国内の私鉄で高いシェアを持ち、JR東日本メカトロニクス製の改札機を導入している事業者を除けば、全国の鉄道事業者の大半をカバーできる。

オムロン、日本信号、東芝の3社の改札機に対応する。丸囲み部分が追加設置するカメラ(画像:日立製作所・東武鉄道)
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