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香港は、「超」がつくほどの親日都市だ。そこで、デザインコンサルタントとして独立し、香港のメディアや広告ビジネスに精通したチューヤンに、日本ブランドが海外で受け入れられるためのヒントを聞きたいと考えた。
しかし、こちらの意気込みに対し、彼は『進ぬ!電波少年』時代のあのチューヤンを思い出させる人懐っこい笑顔でこう切り返した。
「いやいや、僕、そんなえらそうなこと言えないよ。日本の皆さんの知っているチューヤンは『アホでアンポンタン』なキャラじゃないですか。その僕がアドバイスだなんて……(笑)」
そう苦笑いする彼だが、その後に続いた言葉には、日本で7年を過ごし、葛藤の末に香港へ戻りキャリアを築きあげてきたチューヤンだからこその視点があった。彼が語ってくれたのは、「今後も日本ブランドが海外で愛され続けるためのヒント」だった。
親日都市・香港の街にあふれる日本
筆者は香港で暮らして2年になるが、香港に移住した直後はそのあまりの親日ぶりに目を見張った。街を歩けば、日本の文字を見ない日はない。「日本人だ」と言えば、それまで不愛想だった人が、カタコトの日本語で話しかけてくれる。街の至る所にある日本の大手外食チェーン店には、いつも長い行列ができている。
訪日熱も圧倒的だ。2025年の香港からの訪日客は約250万人で、2回目以上の人が9割を占める。単純計算では香港の住民の3人に1人が日本を訪れたことになる。行き先は定番の東京や京都ではなく、独自の体験や食を求めて日本の地方を巡るのが彼らのスタイル。香港はまさに「日本ツウ」だらけの街なのだ。

