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生成AIは人々を豊かにしているのか? 世界の研究者が警鐘を鳴らす「思考力低下」の実態

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人工知能チャットボット
ノートPCでChatGPTの画面を開いている様子(写真:JP/PIXTA)
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しかし、いまの生成AI技術を使えば、会議を録音してAIに読み込ませ、議事録にまとめてくださいと指示するだけで、AIがそれを出力してくれる。あとは、書き出された内容が議事内容に合致しているかを確認するだけで済む。もしかすると、その確認作業すら省略してしまっているかもしれない。

イギリスの大手新聞であるThe Guardianは2024年4月の記事で、生成AIを日々の仕事に取り入れることで、人々は多少仕事を楽にこなせるようにはなるが、その一方でついつい知的作業をAIに任せてしまうようになり、自らの認知能力や思考能力を低下させてしまっている可能性があると報じている。

思考や認知的努力が人を作る

人の知能や知性は、その人が経験してきたことの積み重ねによって形成されるものだ。そのしくみは複雑で、いくつもの経験やその関係性がパラメーターとして蓄えられ、そのバランスがその人の個性をも作りあげていると考えられる。

また、そのパラメーターには思考や認知的努力も含まれる。問題や様々な課題に直面したとき、人は最善の解決策を導き出そうとする。そして、学校や塾、セミナーなどで学ぶことは、思考や認知的努力のトレーニングになっている。

しかし、生成AIはこの思考や認知的努力の大部分を、その人に代わってやってしまう。スマートフォンやパソコンさえあれば、自分には難しいと思うことも生成AIに尋ねるだけで、その回答を得られてしまうわけだ。

いくつかのテーマを与えてエッセイを書かせれば、それらしい文章を書き出し、絵画や写真、イラストといった視覚的なコンテンツも、それをイメージする言葉をうまく与えれば、それらしい画像を出力する。同様に、作曲をさせたり、音楽を音声データとして出力させることも可能だ。

これらの認知的努力をAIに肩代わりさせることで、人はそのための時間を別の作業に充てられるようになる。

書類作成で悩む人(写真:kouta/PIXTA)
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