効果持続時間が長いので、性行為のタイミングに合わせて服用する必要がなく、例えば、金曜の夜に飲んでおけば、週末の性行為までその効果を発揮できる。シアリスが「ウイークエンドピル」と言われる所以がここにある。
佐田氏は、「デートで食事をしていて、そういった雰囲気になったからといって、女性の前で薬を飲もうと思う男性はいないだろう。そういう意味で、半減期が長いのはメリット。また効果が蓄積することがないので、安全性も高い」と話す。
シアリスOTC化までの経緯
厚生労働省は2026年5月20日、シアリスについてOTC薬としての製造販売を承認。また同日、要指導医薬品に指定することを官報告示した。対象は1錠中に10mgを含有する勃起不全用薬に限る。
シアリスがOTCになった過程はこうだ。
厚労省は昨年秋、医療用医薬品をスイッチOTCにする検討手続きについて、まずパブリックコメント(パブコメ)として一般から意見を募り、その後、検討会にはかるとした。これは、検討会後にパブコメを公募していたこれまでのOTC薬の流れと逆だ。理由は、まずは世の中に問い、そのうえで専門家の意見を聞き、最終的に方向を決めたほうがいいという判断があったためだ。
シアリスのOTC化に対するパブコメは516件で、賛否が分かれていた。
賛成の意見としては、「患者が正規ルートでED治療薬を手に入れることができるようにして、国民の健全な社会生活を守っていく必要がある」「(前略)スイッチOTCが市場に出てくると、購入のハードルがある程度下がる。日本全体で妊娠を望むカップルの妊活にもいい」など。
一方で、反対もしくは慎重さが必要との意見には、「薬が気軽に買えるようになってしまうと、健康を損ねる人が増えると思う。(中略)少なくとも年齢制限が必要」「本来、薬が必要のない若者が面白がって薬を飲んで、腎臓や心臓などに負担をかけることもある。(中略)慎重に検討すべき」などがあった。

