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定年後「気づけば家庭に居場所がなかった」男性の末路 医師が語る"孤独で惨めな老後を回避する"ため50代からすべきこと

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寝ている男性
定年後の人生の明暗を分ける「境界線」はどこにある?(写真:jessie/PIXTA)

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定年後に一気に老け込んでしまう人にはいくつかの特徴があるといいます。「体から脳を癒やす すごい自律神経セルフケア」を監修した医師で心理カウンセラーの野上徳子先生が解説します。

定年退職は、ただ会社を辞めるだけの出来事ではありません。

肩書き、役割、予定、人間関係、評価される場所。現役時代には当たり前のようにあったものが、退職した瞬間に一気に失われます。そのとき、多くの人が初めて突きつけられるのが、「仕事を離れた自分は、いったい何者なのか」という問いです。

この問いに答えられる人は、定年後にむしろ生き生きし始めます。一方、仕事だけを心の支えにしてきた人は、急に老け込んだり、家庭で居場所を失ったり、原因のわからない不調に悩まされたりします。

定年後の明暗を分けるのは、貯金額や健康診断の数値だけではありません。本当の境界線は、現役時代のうちに「仕事以外の自分」を育ててきたかどうかなのです。

「仕事人間」だったエリートほど定年後に一気に老け込んでしまう罠

現役時代に優秀だった人ほど、定年後に危うくなることがあります。毎朝決まった時間に出社し、会議に出て、部下に指示を出し、取引先から頼られる。こうした生活は、本人が思っている以上に強力な「自分を保つ装置」です。「部長」「先生」「社長」と呼ばれることで、自分の価値を確認できる。毎日予定があり、自分を必要としてくれる人がいる。それが生活の張りとなり、心と体を動かしているのです。

ところが退職すると、その装置が突然外れます。昨日まで大勢の人から頼られていた人が、今日から「家にいる人」になる。自由になったはずなのに、何をしていいかわからない。朝起きる理由も、人に会う予定もなくなる。最初は「疲れが出ただけ」と思うかもしれません。

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