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BeRealが若者にここまで支持される理由、「映え疲れ」世代が求めた"盛らないSNS"の正体

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BeRealの利用画面
BeRealの利用画面。たとえ美容院でヘアセット中でも、通知が来たら2分以内に写真を撮って投稿する。この厄介な仕組みが、これまでBeRealをソーシャルメディアまでには発展させず、居心地の良いSNSとしての場を提供してきた秘密だというのが乗添氏の分析だ。(提供:BeReal)
  • 林 信行 フリージャーナリスト、コンサルタント

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リアルな日常を共有する写真アプリ「BeReal(ビーリアル)」が、若者向けのSNSとして静かに、しかし確実に勢いを増している。運営元の発表によれば、2026年6月時点の国内の月間アクティブユーザー(MAU)は650万人を突破した。前年から約150万人、率にして約30%の増加だという。利用者の92%がZ世代(13~27歳)で、なかでも18~23歳が過半を占める。13~17歳の若年層は前年比+25%、18~22歳は+20%と、いま日本で最も若者を引きつけているSNSの一つと言っていい。

もっとも、この春に「BeReal」という名を初めて耳にした読者は、別の文脈で記憶しているかもしれない。4月末、ある地方銀行の支店内をこのアプリで撮影・投稿した動画によって顧客の氏名などの個人情報や業績目標がBeRealを経由してX(旧ツイッター)で拡散し、頭取が謝罪する騒動になった。前後して学校や病院でも似た投稿事故が相次ぎ、ネット上では「正社員テロ」などと揶揄された。そんなリスクのあるSNSなのになぜ若者は、これほど惹かれるのか。

20代の若手コンサルタントや博士・修士課程の学生、研究者が中心になって同世代の若者動向を調査しているiQ Lab(アイキューラボ)というシンクタンクがある(運営はイマーゴ社)。今回、同シンクタンクによるパネルを通して行った500人以上の調査から若者心理の一端が見えてきた

1日1回、2分。「盛れない」アプリの作法

まず、BeRealを知らない読者のためにどんなSNSかを簡単に説明したい。かなりユニークなSNSで、登録すると1日に1回、毎日バラバラの時間に突然「いまだ」という通知が届く。ユーザーはその通知を受け取ってから2分以内に、同アプリで写真を撮って投稿しないといけない。

背面(目の前の風景)と自撮り用のカメラで同時に撮影が行われ、編集もフィルター加工も一切できない。文字どおり「その時、その場所」を、飾らずに切り取るしかない仕組みだ。インスタグラムと比較して「盛れないSNS」などともよく呼ばれる。

中にはトイレの個室から投稿する人も、授業中やメイクの途中の姿を投稿する人も多い(最近の大学では講義中にこのアプリの影響で突然、一斉にカメラのシャッター音が鳴ることがあるようだ)。

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