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「涙が出た…」親族ほぼ全員が反対、名門ゆえの重責と孤独な闘い 徳川慶喜家・300坪の墓じまいに5代目が語る苦難

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徳川慶喜の墓
5代目徳川慶喜家当主の山岸美喜さん(写真:編集部撮影)
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徳川慶喜家初の女性当主として託された「家じまい」を綴った山岸さんの著書『葵の紋を継ぎまして。』(KADOKAWA)(写真:編集部撮影)

長きにわたって慶朝さんをサポートしてきた山岸さんの実の父も、徳川家への思い入れが強かったこともあり、「(山岸さんの)兄や宗家に任せたほうがいい、墓じまいや家じまいもしないほうがいい」などと反対した。

「こうした意見はとてもつらく、大変なことを引き受けてしまったと。でも、アンクルと多くの時間を共有し、その思いを知るからこそ、しっかりと遺志を継がなければならないと改めて決心するきっかけにもなりました」(山岸さん)

祭祀継承者はどなたですか?

葬儀後、山岸さんは徳川慶喜家の墓所の土地の所有者である上野寛永寺に納骨の相談にいく。そこで聞かれたのが「祭祀(さいし)継承者はどなたですか?」だった。あとで、祭祀継承者とは墓や仏壇、位牌といった「祭祀財産」を管理して、先祖供養や法要を行う人のことを指す言葉だと知った。

「初めて聞く言葉でした。遺言書と私が葬儀を出したことで、寛永寺からは仮の祭祀継承者として認められ、慶喜公の墓の左隣にある代々当主の墓にアンクルの遺骨を納めることができました。が、正式な祭祀継承者になるには、親族の合意が必要だと知ったのです」

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