東洋経済オンラインとは
ライフ #廃墟モールの経済学

「前理事長が資金流用→逮捕」「テナント閉鎖が相次ぐ」…地元商店主たちが開発も衰退「茨城の廃墟モール」の悲しき顛末

7分で読める
廃墟となった茨城県潮来市のショッピングモール
茨城県潮来市、かつての潮来町にあるモールが廃墟化した理由とは?(写真:筆者撮影)
  • 坪川 うた ショッピングセンター研究家・ライター

INDEX

ガラガラで人がいない。空き区画だらけ。BGMだけが虚しく響いている――。日本各地に、そんな「廃墟モール」が存在する。
かつて繁栄した商業施設は、なぜ廃墟になってしまったのか? 理由を探ると、7つの要因が見えてきた――この連載では、大手ショッピングモール会社での勤務歴を持ち、プライベートでも600以上のモールを巡ったライターの坪川うたさんが現地を実際に訪れてリポート。廃墟モールが生まれる理由をひもといていく。

廃墟モールから“廃墟”に

本連載では「空き区画が目立ち、買い物やレジャーを楽しむ人が少なく、モールとしての賑わいが感じられない施設」を廃墟モールとして扱っている。今回はそんな廃墟モール状態を経て閉店し、本来の意味での“廃墟”となっていたモールを取り上げる。茨城県潮来市の「アイモア」だ。

廃墟モールから一度は“廃墟”となった現在の「アイモア」(写真:筆者撮影)
【写真を見る】「前理事長が資金流用→逮捕」「テナント閉鎖が相次ぐ」…地元商店主たちが開発も衰退「茨城の廃墟モール」の悲しき顛末(23枚)

「アイモア」はJR潮来駅から徒歩5分ほどの場所に建っている。2019年の閉店後、2023年に工場が入居するまで、建物周辺や駐車場に雑草が生い茂るような状態で放置されていた。工場跡地にショッピングモールが建てられることはよくあるが、モールの建物が工場として利用されるのは珍しい。

外観は「アイモア」時代から変わらず、今でも大きな「IMOA」の看板跡が残っている。ほかにも至るところに「アイモア」の痕跡が散らばっている。

ぱっと見たら今でもモールに見える(写真:筆者撮影)
施設裏にも「アイモア」の看板が残っている(写真:筆者撮影)

だが外壁には工場名が記され、駐車場にはプラスチックの物流資材が多数積まれており、建物内からは作業音が聞こえてくる。もちろんそこには働く人しかおらず、賑わいはない。

外壁に工場名が書かれている(写真:筆者撮影)
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象