なぜ地元商店主たちがショッピングセンターをつくったかというと、当時の潮来町では、大型店のある茨城県の鹿島町、神栖町、千葉県佐原市に消費が流出していたからだ。
消費流出を防ぐためにショッピングセンターを建て、そこには買い物客が集まるものの、周辺の商店街には流れてこない…ということが起こりがちだが、「アイモア」では地域の商店で共通して利用できるクレジットカードを導入し、地域への回遊を図っていた。
一方で集客の要となる核テナントとしてカスミを出店させながら、量販型のショッピングセンターに見せたくないとの理由から、外観にカスミの看板を設置しないといったチグハグさが露呈していた。
それでも開業当初は、足元の潮来町に加え鹿島町、神栖町、佐原市など広域を商圏とし好調。売上目標を上回った。核テナントのカスミも好調だった。
各市町村が消費流出に危機感を抱いていた
消費の流出に危機感を抱いていたのは潮来町だけではなかった。道路整備が進み、消費者の行動範囲が広域化したことから、各市町村が地元に買い物客を留めようと活路を探していた。
1991年には千葉県の小見川町に地元主導型ショッピングセンター「小見川アピオ」が誕生。その後も、「チュリオ」(茨城県鹿島町/1994年)、「サワラシティ」(千葉県佐原市/1996年)、「西代ショッピングセンター」(茨城県東町/1999年)と次々に競合施設が開業していく(※地名はいずれも開業当時)。
2000年には、牛堀町(現潮来市)に「ショッピングプラザ ラ・ラ・ルー」がオープンした。「アイモア」からは車で10分ほどの近さである。

