トリドールHDの決算説明資料は、国内その他セグメントについて「既存店の成長に加え、新店が寄与」と説明している。ブランド別の既存店売り上げまで細かく開示されているわけではないため、ずんどう屋単体でどの既存店がどれだけ伸びたかまでは断定できない。ただ、少なくとも資料上は、新店だけでなく既存店の成長も増収要因として示されている。新店を積み上げながら、既存店の手応えも見ていく。この両輪が、出店を絞った期の増収を支えているように読める。
コナズ珈琲と並べると、この構図はさらにわかりやすい。コナズは2024年3月期に1店増にとどめながら既存店の客数・客単価をともに伸ばし、2025年3月期に前年同期比31.8%増という大きな成長を記録した。その後、2026年3月期に純増7店、2027年3月期には10店出店・64店を計画している。
ずんどう屋が先に店舗数を伸ばし、コナズ珈琲はやや遅れて出店を強める。タイミングは違うが、既存店の手応えを見ながら次の出店につなげるという動き方は共通しているように見える。
トリドールHDの2026年3月期決算説明資料は、国内その他セグメントについて「コナズ珈琲とずんどう屋が牽引」と明記した。売り上げ規模で見れば、コナズ珈琲133億円、ずんどう屋122億円。2023年3月期にはほぼ並んでいた2ブランドが、それぞれ異なる成長カーブを描きながら、丸亀製麺以外の国内事業として存在感を増している。
丸亀製麺の会社は、なぜラーメン店も育てられるのか
ずんどう屋がトリドールグループに入ったのは2017年のことだ。トリドールは、1985年に兵庫県加古川市で焼鳥居酒屋「トリドール三番館」として始まった。その後、2000年に同じ加古川市で丸亀製麺1号店を出店し、セルフうどんで全国チェーンへと成長した。鶏から始まった会社が、うどんで飛躍した。

