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日経平均株価が高値圏を推移する現在、投資ブームもあいまって金融商品に関心を持つ人も増えています。しかし、上がれば下がるリスクもあるのが金融相場です。
相場を動かしているのは、経済指標や企業業績だけではありません。そこには常に、人間の欲望や恐怖、期待や不安が織り込まれています。市場は何を見て動いているのか。なぜ同じような熱狂と失望が繰り返されるのか。そして、本当に金融を理解している人たちは何を見ているのか。
20年以上、個人投資家として金融市場を見つめてきた鹿子木健氏の著書『なぜ金融の勝者はいつも同じ顔ぶれなのか 教養としての金融市場』より一部抜粋・編集してお伝えします。
金融商品は「人助け」ではない
金融商品は、人を助けるために生まれたのではありません。資金を集め、循環させ、回収するために設計された道具です。
この言い方は、少し挑発的に聞こえるかもしれません。私たちは金融商品に対して、無意識のうちに好意的な物語を重ねています。「生活を支えてくれるもの」「将来に備えるためのもの」「豊かになるための手段」。そう考えている人も多いでしょう。
もちろん、それらの側面がまったくの虚構だと言うつもりはありません。実際、金融商品によって救われた人や、支えられてきた社会があるのも事実です。ただし問題は、その「結果」を、そのまま「設計思想」だと誤解してしまうことにあります。
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