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知っておくべき銀行・証券会社・国が明かさない"金融の本質" 金融商品は「あなたを豊かにする」ために作られていない

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金融システムのイメージ
金融システムは投資家の利益のために存在しているわけではありません(写真:metamorworks/PIXTA)
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金融緩和が行われるとき、景気対策が打たれるとき。それらは、個々の国民を直接豊かにするための政策ではありません。国家システムを維持し、崩壊を防ぐための選択です。その結果として、ある層が得をし、別の層が取り残される。

「組み込まれた存在」でしかない

『なぜ金融の勝者はいつも同じ顔ぶれなのか 教養としての金融市場』(講談社+α新書)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

資産を持つ人が有利になり、持たない人が相対的に不利になる。そうしたことは、構造的に避けられません。それでも国家は動きます。なぜなら、国家が守ろうとしているのは「公平」ではなく、「存続」だからです。

ここまで読むと、市場は冷たい世界に見えるかもしれません。しかし繰り返します。これは善悪の話ではありません。銀行も、証券会社も、国家も、それぞれに与えられた役割を忠実に果たしているだけです。

問題があるとすれば、それは私たちの側です。彼らを、「自分の利益のために存在している主体」だと誤解してしまうこと。その誤解が、判断を歪め、期待と現実の不整合を拡大させます。

金融システムにおいて、あなたは「守られる存在」ではありません。同時に、「切り捨てられる存在」でもありません。組み込まれている存在です。この前提を受け入れたとき、金融との距離感は大きく変わります。期待しすぎない。怯えすぎない。幻想を持ち込まない。

そこからようやく、「使われる側」ではなく「使う側」の思考が始まります。

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