一滴も残さず食べきりたくなるような濃さがあった。ただ、常温で食べるカレーは、どうしても油分の分離が気になりやすい。肉感や濃厚さを打ち出すほど、温度が下がったときの見え方が難しくなる。ここに、中食という業態の難しさもある。
見た目と、食べた後の印象に差がある
面白かったのは、見た目と食べた後の印象に差があったことだ。
容器だけを見ると、特別に凝った弁当には見えない。黒いプラスチック容器や透明のふたは、ある意味でなんの変哲もない。しかし、口に運んだ瞬間に印象が変わる。牛めしもカレーも、共通して残るのは「肉肉しさ」だった。
つまり松屋PREMIUMは、見た目だけで高級感を演出している商品ではない。包装や売り場は百貨店になじむように整えながら、食べたときの中心には肉を置いている。
