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ライフ #魚が消える国ニッポン、その対策とは?

クロマグロ大漁で「放流はもったいない」「もっと獲らせて」という声もあるが…日本の漁業生産量「過去最低」で崩壊寸前の異常な実態

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クロマグロ(写真:筆者提供)
  • 片野 歩 Fisk Japan CEO/東京海洋大学 特任教授

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定置網に入ったクロマグロを、漁業関係者が海に逃がしている。そんな報道が続いています。「せっかく獲れた魚を、なぜ海に戻さなければならないのか」。そう疑問に思う人は少なくないでしょう。

本来なら魚は水揚げされ、市場に出回ります。しかし、資源を守るために漁獲枠が定められており、その枠を超えてしまうと、たとえ網に入ったクロマグロであっても水揚げできなくなるからです。

水揚げできず厄介者になってしまったクロマグロ

国際的な資源管理の枠組みであるWCPFC(中西部太平洋まぐろ類委員会)などで、科学的根拠に基づいて国別の漁獲枠が設定され、日本をはじめ各国はその漁獲枠を守る必要があります。

日本では資源管理制度の不備から、ほぼ全魚種の資源が減り続け、危機的な状況になっています。その中で、唯一国際的な数量管理の枠組み(2018年より)が機能し、資源が回復基調にあるのがクロマグロなのです。

ところがこのところ、漁獲枠を超えてしまったために、水揚げできないクロマグロは、もはや厄介者になってしまっています。中には、いったん水揚げして死んでいるクロマグロを放流と称して投棄している例が、以前テレビで放映されていました。もちろん、投棄していいはずはありません。

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