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〈書評〉『ハンナ・アーレントのように考える』『おどろきの刑事司法』『絶滅しない環境学』

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ブックレビュー『今週の3本』
ブックレビュー『今週の3本』

INDEX

[Book Review 今週のラインナップ]

・『ハンナ・アーレントのように考える 私たちには世界を変える自由がある』

・『おどろきの刑事司法 “犯罪者”の作り方』

・『絶滅しない環境学』

『ハンナ・アーレントのように考える 私たちには世界を変える自由がある』リンジー・ストーンブリッジ 著、角 敦子 訳(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

評者・ジャーナリスト 会田弘継

ヒトラーは歴史の「結果」だった 現代世界にも共通する極端さ

ホロコーストをかろうじて逃れてアメリカに渡り、『全体主義の起源』などを著した政治哲学者ハンナ・アーレント。その生涯を著作や書簡からたどりつつ、今また全体主義的傾向が台頭する現代世界について思索を促す好著だ。アーレントは「極端から極端に振れる二〇世紀から、二一世紀の極端さを見通していたのだろう」と著者は言う。

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著者はトランプ米大統領を指弾して本書を書き出す。「不合理でグロテスク、冷酷で虚言癖があり、信用のかけらもない人間による政治が戻ってきた。アーレントがいたら黙っていられなかったはずだ」。

同時に、アーレントの亡命後第1作にして主著である『全体主義の起源』(1951年)の言葉を引いて問いかける。「何が起こったのか? それはなぜ起こったのか? そんなことがなぜ起こりえたのか?」。アーレントを頼りにしながら、われわれは答えなければならない。邦訳版出版に当たり、本書原題が副題とされ、新たに「ハンナ・アーレントのように考える」を主題としたのは優れた見識だ。

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