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胸が苦しくて検査を受けたのに、「特に心臓に異常ありません。様子を見ましょう」――医師からそう言われて、戸惑った経験がある人もいるのではないか。
実は近年、そういう人の中に「微小血管狭心症」という病気が隠れていることがわかってきた。検査の進歩で、見えにくかった血管の異常が”見える化”できるようになったためだ。
どんな人がなりやすいのか。微小血管狭心症に詳しい熊本大学大学院生命科学研究部循環器内科学教授の辻田賢一医師に、原因や検査法、最新治療について聞いた。
心臓の細い血管が詰まる
一般的な「狭心症」は、心臓の表面にある2〜4ミリ程度の血管(冠動脈)に問題が起こる病気だ。
心臓はこの冠動脈を流れる血液から、酸素や栄養を供給してもらっている。動脈硬化によって血管が狭くなったり、血管がけいれんしたりすることによって血流が滞ると、心臓の筋肉が酸欠となり、痛みや胸苦しさなどが生じる。
一方、「微小血管狭心症」はこうした狭心症とは少し違う。
問題が起きるのは、心臓にあるシャープペンの芯より細い微小血管だ。心臓表面を覆う血管全体の95%を占めるともいわれる微小血管が、何らかの理由で収縮する、または拡張できなくなることで、一時的に血流が滞る。
なぜ、これまで微小血管狭心症がそれほど注目されてこなかったのか。辻田医師はこう説明する。
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