辻田医師によれば、主な治療には薬と心臓リハビリテーション(以下、心リハ)があるという。
薬では、血管を広げて血流を良くするカルシウム拮抗薬や、血圧や脈拍を下げることで心臓の負担を軽くするβブロッカー、血管を広げて血流量を増やす作用と心筋を保護する作用を併せ持つニコランジルなどが使われる。どれを使うかは、医師が症状や病態などを勘案して、選択するそうだ。
更年期で、女性ホルモンの低下が症状に強く関与していると考えられる場合、婦人科と連携してホルモン補充療法を検討するケースもある。
薬と並行すると高い治療効果が期待できるのが心リハだ。150日間、原則週3回まで、健康保険のなかで受けることができる。
どんどん動いたほうがいい
心リハは理学療法士や管理栄養士など、医療スタッフのチームによる支援のもとで進めるリハビリで、運動療法(エアロバイクなどの有酸素運動や筋力トレーニング)、食事の見直し、禁煙、ストレスマネジメント、相談(カウンセリング)などを総合的に行う。
これらを継続することで血管の機能が改善し、微小血管の働きも良くなる可能性があるという。
「微小血管狭心症の患者さんには、心リハに積極的に参加していただくよう強く勧めています。特に若い人であれば、どんどん動いてもらって、血行を良くしたほうが心臓の健康にはいい。それで症状が改善した患者さんもたくさんいます」(辻田医師)
心リハは微小血管狭心症のほかにも、一般的な狭心症、心筋梗塞、心臓手術、心不全などでも必要となるプログラムだ。昨今は心リハの普及とともに専用トレーニング室で実施する医療機関も全国に拡大しており、参加しやすい状況になっている(心リハができる医療機関はこちら)。
