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「音楽をやりたいならしがみつきなさい!」 "長野に移住→崖っぷち"だった若手音楽家を救った106歳おばあさんの言葉

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「天空ピアノ」スペシャルコンサート
移住先での音楽活動の一環として開いた「天空ピアノ」スペシャルコンサート(写真:にじいろむじか)

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自然豊かな環境での暮らしを求めて、地方へと移住する人がいる。だがこの移住、全員が成功を収めるかといえばそうでもない。八ヶ岳のふもとに移り住んだ若手音楽家。"挫折組"になっていたかもしれない彼を救ったのは、106歳のおばあさんが放ったおせっかいな一言だった。
【続きを読む→】部活動の地域移行で蘇った《八ヶ岳山麓》小さな町の合唱部、廃部寸前から復活!立役者は移住音楽家

明日の食い扶持のため『なんでも屋』に

山梨との県境に位置する長野県諏訪郡富士見町。この地に移住して10年になる音楽家の根本崇史さん(40)は音楽と教育、福祉、地域コミュニティや観光とを掛け合わせたプロジェクト「にじいろむじか」を主宰している。

地域を盛り上げる活動をさまざまに手がけ、今では町の有名人になりつつある根本さんだが、移住当初は音楽活動では食べられず、暮らすのにも困るほど苦戦していた。

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「"え?!音楽にお金払うの?"って、驚かれることもありました。家を借りるのも苦労しました。多くの人たちの支えもあって、やっと音楽だけで食べられるようになりましたけれど、本当にいろいろとありました」(根本さん)

神奈川県出身の根本さんは高校を卒業すると国立音楽大学に進学、音楽教育と声楽を専門的に学び、卒業後は声楽家として都内の老舗高級ホテルなどで歌声を披露してきた。声楽家としての活動を主軸に音楽関係の仕事だけで生計は立てられていたのだが、ある時から自然豊かな場所での暮らしに憧れるようになったという。

「実は私は音に敏感すぎて、都会にいると、いろんな音を耳が拾ってしまうんです。ガチャガチャとした荒い音が特に苦手で、だから、静かなところで自分なりの音楽活動を模索したいと思ったのが移住を考えたきっかけです」(根本さん)

根本 崇史(ねもと・たかし)/神奈川県座間市出身、国立音楽大学音楽教育学科幼児教育専攻卒業 声楽コース修了。バリトン歌手としてコンサートやオペラに出演していたが、2015年に、八ヶ岳南麓の信州富士見町に移住。2021年から教育・福祉・コミュニティの垣根をこえた音楽活動「にじいろむじか」をスタートさせた(写真:筆者撮影)
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