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「音楽をやりたいならしがみつきなさい!」 "長野に移住→崖っぷち"だった若手音楽家を救った106歳おばあさんの言葉

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「天空ピアノ」スペシャルコンサート
移住先での音楽活動の一環として開いた「天空ピアノ」スペシャルコンサート(写真:にじいろむじか)
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だが、ピアノは無償で譲ってもらえても、送料と調律費が必要となる。根本さんは本気で音大受験を願う生徒のため、運送費と調律費を自身が負担することを決めた。チャンスを掴んだこの生徒はみるみると上達、無事に国立音楽大学に現役合格を果たした。

ピアノリレーで譲り受けた当時のピアノ。生徒(左)は音楽大学へ進んだ(写真:根本さん提供)

このような積み重ねの結果、気づけば「熱心に教えてくれる」と評判が口コミで広がり、個人指導の教室は現在、満員状態に。新規の生徒を受け付けられないほどの人気ぶりとなっている。

それだけではない。この出来事が根本さんに思わぬものを運んできた。思い出の詰まったピアノを譲りたいという人の情報が次々と舞い込むようになったのだ。こうして、富士見町界隈でピアノが必要な子のもとにピアノを届ける「ピアノリレー」が始まった。

使われなくなったピアノを新たな使い手の元へ届ける「ピアノリレー」(写真:にじいろむじか)

この活動が派生し、2024年、富士見町にある入笠山のゴンドラ山頂駅にピアノを設置する『天空ピアノ 〜日本一空に近いフリーピアノ〜』プロジェクトが実現した。

普段は室内に設置している「天空ピアノ」だが、昨年は特設屋外ステージに移してコンサートや、音楽家を志す子どもたちのためのワークショップも開催。八ヶ岳の雄大な景色をバックに響く生演奏が観客を魅了した。

富士見パノラマリゾートのゴンドラ山頂駅に設置した「天空ピアノ」は根本さんの「ピアノリレー」で縁あって設置された「日本一空に近いフリーピアノ」(写真:にじいろむじか)
2025年9月、屋外の特設ステージで開かれた「天空ピアノ」スペシャルコンサート。ワークショップに参加した子どもたちも舞台に立った(写真:にじいろむじか)
「天空ピアノ」スペシャルコンサートでは根本さんも自分自身で作詞・作曲した曲で歌声を披露(写真:にじいろむじか)

地元の高齢者たちに音楽を

地域で活動が知られるようになると、地域の高齢者に音楽を届けてはどうかという話も持ち上がるように。一人暮らしの高齢者などの中には、なかなか外に出歩くことをしない人たちもいる。だが、外との交流が薄らぐと、認知症リスクも高まる。

そこで、地元で高齢者の外出支援をする団体と協力しながら、思い出の曲をみんなで歌うというイベントをやってみることにした。「名曲タイムスリップ」と名づけたこのイベントは、回を重ねるごとに参加者も増えていった。

「名曲タイムスリップ」は今や町内でも人気のイベントに(写真:にじいろむじか)
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