この連載では、一般的な「住みたい街ランキング」には登場しないけれど、住み心地は抜群と思われる街をターゲットに定め、実際に歩き、住む人の声と、各種データを集めてリポート。定番の「住みたい街」にはない「住むと、ちょっといい街」の魅力を掘り起こしていく。
今回歩いたのは東京23区でトップクラスに家賃が安いとウワサされる江戸川区一之江だ。いい意味で予想を裏切る街だった。
東京都内に月5万円で住めてしまう
都営地下鉄新宿線「一之江駅(東京都江戸川区一之江8-14-1)」のA3出口から、北西の方向にしばらく歩くと、「一之江境川親水公園」の看板が見えてくる。助走をつければ飛び越えることができそうなくらいのせせらぎに沿って整備された公園だ。約3.2kmほども続く。
東京23区内における家賃の安さランキングで、一之江周辺はほぼトップらしい。友人からそんなウワサを聞きつけ、俄然興味がわいた。地元を愛する方々には失礼だが、そもそも一之江という地名をこれまで聞いたことがなかった。それも興味がわいた理由のひとつだ。
年をとると、新しいことが億劫になる。「知っていること」だけで済ませようとする。そんな毎日だが、たまに知らないことに挑戦すると、やっぱり新鮮な気分になる。そういうこともあるので、知らない街を訪ねるのは大好きだ。
ともあれ、この街を訪ねた最大の理由は「家賃が安い」というウワサの検証だ。そもそも江戸川区自体、比較的家賃が安い。川を越えればすぐに千葉県という土地柄は「東京の田舎」といった印象がある。
