ビジネス街から離れており、広い土地が確保できるので、都心のベッドタウン的な住宅街も確保しやすく、物件の供給量が多い。そのため、家賃は比較的抑えめだ。しかし、一之江は江戸川区の区役所本庁舎のある中央地区に位置し、大手町まで電車で25分ほどだ。交通の便は悪くない。
また、一之江境川親水公園に沿って歩くとわかるのだが、立ち並ぶ家々は、ちょっと驚くくらいな邸宅が少なくない。鴨のつがいがゆるゆると泳ぐせせらぎを、立派な瓦屋根の家が見下ろしている。とても家賃の安い地域とは思えない。
家賃が抑えめな理由は?
そんな一之江の家賃について、地元で40年の歴史がある「日陽不動産(江戸川区一之江8-18-1)」の諸永学さんに聞いた。
「一之江は都営新宿線で言うと、ひとつ都心寄りが船堀駅です。ここはかなり開発が進んでいる街で、東京の3大タワーのひとつと言われる船堀タワー(タワーホール船堀)もあるし、急行列車も停まります。そんな駅のとなりにある一之江は、うってかわって静かな地域です。
急行も停まらない。また、街を環七(環状七号線)が横切っていて、大きな開発をする余地があまりないというのも、家賃が抑えめな理由なんだと思います。シングルタイプなら5万円台から、ファミリータイプでも、駅から少し離れれば7万円台からご紹介できますよ」(諸永さん)
諸永さんに、公園沿いに立ち並ぶ邸宅群についても聞いてみた。
「このあたりは、かつては水田地区だったんです。農業が盛んな街で、今でもビニールハウスがちらほらあります。かつて農家だった住民が多いから土地が広くて立派な構えの家がたくさん残っているんですよね」(諸永さん)
