古いスポーツカーを中心に、国産旧車ブームが盛り上がりを見せている。かつてはトヨタ「2000GT」に代表される1960~70年代の名車が主役だったが、近年は80年代以降のモデルにも関心が広がり、対象は確実に裾野を広げつつある。
そうした中で注目されるのが、自動車ディーラーによるレストア事業への参入だ。愛知県を拠点とする「NTP名古屋トヨペット(以下、名古屋トヨペット)」が展開する「リボーンレストア・プロジェクト」も、その象徴的な事例である。トヨタの絶版車を中心に、一般ユーザーの愛車を再生(復元)する事業を手がけている。
従来は中古車などを扱う専門業者の領域とされてきた分野に、なぜ今、新車販売を主力とする事業者が乗り出すのか。本稿では、同社がレストアを手がけた「AE86型スプリンタートレノ」を、旧車イベント「ノスタルジック2デイズ2026」(2月21~22日、パシフィコ横浜)で取材。レストアの内容やサービスの概要を紹介するとともに、ディーラーが旧車ビジネスに参入する背景を探る。
レストアサービスの概要
名古屋トヨペットは、愛知県を拠点とするトヨタの正規ディーラーである。自動車販売や住宅、レンタカーなどの事業を展開する「NTPグループ」傘下に属し、主にトヨタの新車・中古車を扱う。
