ミスジカットステーキは「1頭から約3kg」の希少部位で、断面はきれいなロゼ色だった。サシで押すタイプではなく、赤身にギュッと旨みが詰まっている。見た目はしっかりしているのに、口に運ぶと歯切れよく食べ進められる。「肉を食べている」という満足感が、一口ごとに積み重なっていく。次はミスジステーキをメインに存分に味わいたいと次の来店を自然と思い浮かべていた。
魚沼産コシヒカリはお茶碗で提供された。箸はビュッフェコーナーに置いてあり、必要な人が自分で取るスタイルだ。一粒一粒の存在感がはっきりしており、噛むと米の甘みと旨みが広がる。肉と交互に口に運んでも、米の存在感が消えない。ステーキチェーンに来て米の話をするのは奇妙に思えるかもしれないが、ブロンコビリーは肉と米が対等に主役を張る店だと感じた。大盛りにしなかったことを後悔した。
帰り際、9組のウェイティングが発生していた。単身客は見当たらず、3名、5名、7名、9名といった複数人のグループが目立つ。「空腹を満たす場所」ではなく、「休日に家族や仲間で来る場所」として選ばれていることを、待合の光景が示していた。
コスト高が続く外食業界でなぜここまで収益が改善できるのか
取材に向かった動機は2つある。
ひとつは、2026年4月21日に開示された決算資料に注目すべき数字が並んでいたことだ。
2026年第1四半期の既存店客数は前年同期比+0.5%。営業利益は前年同期の5億3200万円から10億3100万円へ、+93.5%のほぼ2倍に拡大した。営業利益率は7.3%から12.5%へと改善し、値引率は9.8%から8.1%へと縮小した。
