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開業10年「バスタ新宿」は今どうなっているのか? 高速バスの一大施設が果たしてきた功績

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甲州街道を走る高速バス越しにバスタ新宿を望む(筆者撮影)
甲州街道を走る高速バス越しにバスタ新宿を望む(筆者撮影)
  • 佐滝 剛弘 みらい観光文化リサーチベース代表 元・城西国際大学教授
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さてバスタ新宿は、開業時から15バースの停車場に、118の運行事業者により最大1625便が発着するという日本一の規模であったが、その状況は基本的には今も変わっていない。

これまでの最大発着本数は、17年の大型連休中の5月6日で1720便。開業から23年12月末までの1日平均発着本数は1日1223便で、利用者はおよそ1日平均で2万1000人であった。

バスタ新宿から甲州街道越しの新宿駅南口(筆者撮影)

ただし、利用者が順調に伸びてきたわけではない。2020年に始まったコロナ禍は高速バスの利用も直撃したからだ。

開業2年目(17年4月4日~18年4月3日)の利用者が1076.9万人あったのが、コロナウイルスの蔓延が続いた20~21年の5年目には228万人へと急減、そして現在も最盛時には戻っていない。

また、運行事業者数も100社程度に減って、開業時には届いていない。コロナ禍で運休・休止した路線で復活していない便が少なくないからである。

人気の絶えない夜行バス(特に河口湖行き)

それでも、特に遠距離の夜行バスの需要は高く、出発のピークは22~23時台で、逆に到着便は午前6時台にピークを迎える。下表は5月のある平日の22時台の出発便をまとめたものである。

これを見ると、わずか1時間の間に50本ものバスが出発していることがわかる。しかも、羽田空港、木更津といった近距離の行き先以外は、ほぼすべて夜中じゅう走行する“ヤコバ”である。最も多い行き先は京都、大阪などの関西方面だ。

ちなみに、令和4年度の方面別の利用者数(昼行便も含む)のトップ5は、以下のようになっている。

バスでないと不便なところが多いかと思いきや、大阪、名古屋、仙台までは新幹線で行けば2時間前後だし、羽田空港も複数の鉄道のルートがある。河口湖だって、先述のようにJR中央線と富士山麓電気鉄道(富士急行線)を乗り継げば到着できる場所だ。

やはり、低廉な価格と乗り換えのない利便性が、需要を満たしていると思われる。この順位は年度によって多少の変動はあるが、河口湖は毎年ほぼ不動のトップだ。

データ上だけでなく、実際にバスタを訪れてみても、河口湖方面の混雑が“ホンモノ”であることを実感できる。

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【バスタ新宿はバスを「可視化」した】

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