生成AIの普及により、無料でも高精度な翻訳・通訳が誰の手にも届く時代になった。SNSでは「もう英語を学ぶ必要はない」という声も散見される。それでも、子どもに英語を学ばせるべきなのか――。多くの親が抱えるこの問いに、現場のプロダクト責任者として明確な答えを持っている人物がいる。
韓国発の人気子ども向け学習アプリ「トド英語」「トドさんすう」を提供するEnuma Japan合同会社 日本法人代表の趙南薫(チョウ・ナンフン)氏だ。両アプリは日本でも幼児・小学生世代を中心にユーザーを広げており、筆者自身もかつて家庭でトドシリーズを愛用していた一人である。
今回、開発元に直接取材する機会を得て、AI時代の語学学習観、企業文化の根底にある思想、そして日本市場で見えてきた"親の願い"の差異について、たっぷり話を聞くことができた。
AI時代に、それでも英語を学ぶ意味
「AIが翻訳してくれる時代に、なぜ英語を学ぶのか」――この問いに対し、趙氏は言語の役割は単なる情報の伝達ではないと説く。相手と向き合い、コミュニケーションを通じて関係性を築くこと。言葉の裏にある相手の興味や悩み、ニュアンスを感じ取ること。それは現時点のAIには代替できない領域だという。
趙氏自身、母語ではない日本語を学んだことで、人生の選択肢と世界が大きく広がった経験を持つ。自分の言葉で相手に伝えることには、効率や正確性とは別の次元の価値がある、と力を込める。
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【"使える英語"を育てる】
