単語学習についても示唆深い指摘があった。辞書的な意味だけを覚えるのではなく、文脈や生きたセンテンスの中で覚えることこそ、長く記憶に残る「生きた英語」につながる、というのが趙氏の考えだ。AIに頼って単語の意味だけを引くのではなく、自分の文脈の中で実際に使ってみる。その積み重ねが、結局のところ"使える英語"を育てるという見立てである。
教育観を支える「最初から全員のため」の思想
こうした教育観は、Enumaという企業の成り立ちと深く結びついている。創業メンバーは、CEOとCTOを務める夫婦。アメリカで知的障害がある子どもを出産した際、夫婦がゲーム会社のエンジニア・デザイナーであることを知った医師から、NICU(新生児集中治療室)にいる子どもたちについて「ここにいる子どもたちに、あなたのスキルが必要だ」と告げられたことが、原点になっているという。
我が子のために手作りした教材を一般向けに公開したところ、年齢の低い一般の子どもたちにとっても圧倒的に使いやすいことが証明された。後から障害がある子に合わせたのではなく、最初から「誰でも使えるユニバーサルデザイン」として設計されている――ここがトドシリーズの本質だと趙氏は語る。
その思想は、細部のUIにまで徹底されている。左利きの子どものために書くスペースと見るスペースを逆転させる機能、数字の入力方法を「書く」「タップする」「ドラッグする」と複数パターン用意する設計、画面の端に指を置いたまま別の指で操作してもきちんと動く誤操作防止機構など、子ども一人ひとりの特性に合わせた操作性が貫かれている。
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【日本ユーザーに合わせたチューニング】
