通知方法も日本独自仕様となっている。SMSはスパムと警戒されがちなため、保護者が安心できるLINEを採用。学習時間に制限をかけるタイマー機能も、日本側からの強い要望で追加された。「もっと勉強してほしい」と願う韓国の親に対し、日本の親はスクリーンタイムを気にする。同じプロダクトでも、求められる姿が国によってまるで違うのである。
これからの親に求められる役割とは
最後に、現代の親に向けたメッセージを尋ねた。趙氏はまず、「何歳からデジタルデバイスを渡すべきか」という問いに、年齢の正解はないと答える。重要なのは、親が「30分やったら休憩」といったルールを決め、親子関係の中でコントロールできるかどうかだ、という。デジタルなしでは生きていけない時代だからこそ、後から渡して反発されるよりも、小さいうちから親が一緒に触り、正しい使い方のルールに慣れさせていくほうがよい、と趙氏は説く。
そのうえで、デジタル学習の選択肢が溢れる今、「自分が昔やっていたから」「昔からあるから」という過去の常識に囚われず、新しいものをどんどん試す努力が必要だと語る。そして、親が自ら先生になる必要はないという。我が子に本当に合う教材を探して試し、頑張れと全力でサポートし、応援してあげること――これこそが、これからの親の最も重要な役割である、と趙氏は締めくくった。
AIが情報伝達の多くを肩代わりする時代にあって、親の役割もまた、知識を直接教える存在から、子どもに合う環境を整え背中を押す伴走者へとシフトしつつあるのかもしれない。Enumaが近々新サービスを準備しているという話も聞いた。詳細はまだ明かせないとのことだが、目の前の子どもをちゃんと見ているという一貫した姿勢が、次のプロダクトにもどう宿るのか――続報が待たれる。
