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違法だと分かっていながら、つい報酬につられ…《闇バイト》の勧誘の手に落ちてしまう若者が絶えない根本原因

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闇バイトへの関与を自己責任として断罪するだけでは、再発防止にはつながらない(写真:mits/PIXTA)
  • 戸谷 洋志 立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授

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つい先日も、闇バイトの高校生4人による強盗殺人が栃木県で発生しました。何の罪もない人を殺めた犯行は到底許せないものではありますが、一方で、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授の戸谷洋志氏は、闇バイトの巧みな勧誘の手に落ちた加害者を、単なる自己責任で片づけるだけでは再発の防止は難しいと指摘します。
本稿では、2000年代以降、目立って社会に蔓延してきた「自己責任論」が、問題の本質を見誤らせてしまっている2つの例について、戸谷氏の著書『自己責任とかないから』から一部を抜粋・編集する形で考えます。

闇バイトは目先の報酬に釣られるのが悪い?

強盗や詐欺などの犯罪に、金銭をもらって関与する違法行為、いわゆる「闇バイト」の存在が報道されるたびに、「違法だと分かっていながら参加するのは論外であり、そんな犯罪者には厳罰を科すべきだ」と言われることがあります。

とくに、被害者が生じる深刻な事件が報じられる局面では、加害行為への厳しい非難がいっそう強まります。

言うまでもなく、犯罪の加害者は法に従って厳しく裁かれなければなりません。高齢者への詐欺事件や、住宅への強盗行為など、同情の余地なく非難されるべき問題も噴出しています。

しかしその一方で、こうした事件の加害者たちが、必ずしも自分の意志で犯罪に加担したと言い切れるのかは、慎重になるべきかも知れません。

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