東洋経済オンラインとは
ライフ

【死亡者数は年間6万人!】症状の出づらい高齢者を待ち受ける、「誤嚥性肺炎」から死に至る"静かで段階的"な道のり

7分で読める
誤嚥性肺炎の厄介なところは、その症状がわかりにくい点だという(写真:metamorworks/PIXTA)
  • 戸原 玄 東京科学大学大学院医歯学総合研究科医歯学専攻老化制御学講座摂食嚥下リハビリテーション学分野教授

INDEX

日本人の死因として、がん、心疾患、老衰、脳卒中に次ぐ多さなのが誤嚥(ごえん)性肺炎。その罹患者の多くは高齢者ですが、口腔の健康に詳しい医師の戸原玄氏によれば、若者と違い免疫反応が弱まっている高齢者は症状を自覚しづらい点が非常に厄介なのだといいます。
さらに、1度かかるとクセになりやすいともいうこの誤嚥性肺炎を「死に至る病」にしないためにはどうすればよいのでしょうか。戸原氏の著書『自力でできる誤嚥性肺炎にならないためのリセット法』から一部を抜粋・編集する形で、そのポイントを解説します。

日常生活における「ぼんやりとした変化」に敏感に

誤嚥性肺炎が原因で亡くなる方は、年間6万人以上います。日本人の死因としては、がん、心疾患、老衰、脳卒中に次ぐ多さです。

がん、心疾患、脳卒中などは、若者が患うこともありますが、肺炎で亡くなる方は高齢者が大半を占め、その多くが誤嚥性肺炎です。誤嚥性肺炎のやっかいなところは、その症状がわかりにくい点です。

若い人は免疫の反応が強く、強い咳をする力もあります。

肺炎になると、免疫が肺に入った細菌を激しく攻撃するので、高熱が出ます。激しい咳が続き、痰も増えます。胸の痛みや、息苦しさも感じます。若者は肺炎の自覚症状を得やすいので、早期に病院に駆けこむなどの対処ができます。

2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象