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ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

医者に「良くて車椅子」と言われた…ミシュラン選出「人気ラーメン店」店主が脳内出血で搬送→半身まひになって起きた変化

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「カネキッチンヌードル」の金田広伸さん
「良くて車椅子」と宣告されたラーメン店主が奇跡の復活を果たした(写真:筆者撮影)
  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン

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東京・東長崎の人気店「カネキッチンヌードル」。鶏のうま味と醤油を生かした「地鶏丹波黒どり醤油らぁめん」や「昆布水つけ麺」が看板メニューで、「ミシュランガイド東京」のビブグルマンにも掲載され、多くのラーメンファンを魅了した店として知られる。その店主・金田広伸さんが、2023年11月、突然倒れた。

営業開始30分前。厨房でスープを炊いていた最中の出来事だった。左手から力が抜け、箸がうまく持てない。脂汗が止まらない。それでも当初は「疲れだろう」と思っていたという。だが異変に気づいたパートナーが救急車を呼び、金田さんはそのまま意識を失った。

病名は右脳内出血。目を覚ました時、左半身はほとんど動かなかった。医師から告げられたのは、「良くなっても車椅子がいいところ」という厳しい現実だった。

「その時はもう、ラーメンとかじゃなかったです。まず“社会に戻れるのかな”って。立てるのかな、トイレ行けるのかなって」

かつて連日行列を作った人気店の店主は、一瞬にして「日常生活を取り戻せるかどうか」という場所まで突き落とされた。

当たり前にできていたことができなくなり、鬱状態に

東長崎にあった名店「カネキッチンヌードル」(写真:筆者撮影)

倒れる直前まで、金田さんは極限状態で働いていた。年末商戦を控え、仕込み量は増加。店が自宅近くだったこともあり、昼夜を問わず厨房に立ち続けていた。休みもほとんどない。夜中まで仕込みをし、そのまま朝を迎えることも珍しくなかった。

「家が近いと、やれちゃうんですよ。やれるから、やってしまった」

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【積み重なった無理が、ある日限界を超えた】

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