東洋経済オンラインとは
ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

医者に「良くて車椅子」と言われた…ミシュラン選出「人気ラーメン店」店主が脳内出血で搬送→半身まひになって起きた変化

7分で読める
「カネキッチンヌードル」の金田広伸さん
「良くて車椅子」と宣告されたラーメン店主が奇跡の復活を果たした(写真:筆者撮影)
  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES

イベントは決して楽ではない。10時間立ちっぱなしの日もある。終われば体はボロボロになる。それでも、「まだできる」という感覚を少しずつ取り戻していった。

さらに周囲のラーメン店主たちも支えになった。数々のラーメン職人たちが自然と手を差し伸べた。

「行くよ」

「手伝うよ」

その言葉に、何度も救われたという。

病気を経て、人もラーメンも変わった

5月7日、地元・朝霞にオープンした「NOBU kitchenぬーどる」(写真:筆者撮影)

そして今年5月7日、地元・朝霞に「NOBU kitchenぬーどる」がオープンした。

立ち上げは想像以上に大変だった。かつて当たり前に使っていた道具や備品すら思い出せない。細かな作業で混乱し、「こんなにできなかったっけ」と愕然としたという。

それでも、不思議なことがあった。ラーメンを作る動きだけは、体が覚えていたのだ。

「ラーメンなかったら、俺ほんと復活できてないです」

「NOBU kitchenぬーどる」の極上醤油らぁめん(写真:筆者撮影)

現在の一杯は、かつての「カネキッチンヌードル」とは少し違う。以前は都内で戦うため、インパクトを重視した。ガツンと来る強さを求めていた。だが今は、だしの奥行きや柔らかさ、余韻を大切にしている。

「今のほうが、自分らしいかもしれないですね」

病気を経て、人もラーメンも変わった。

大病を経験したことで、価値観も大きく変化したと語る金田さん(写真:筆者撮影)

次ページが続きます:
【「頑張ってるっていうより、生かされてる」】

5/5 PAGES

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象