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埼玉県・八潮の人気店「Handicraft Works」が突如として閉店を発表した。さらに驚かされたのは、その場所で新潟・妙高の老舗「食堂ミサ」を4月28日にオープンするというニュースだ。
唯一無二の油そばで時代を切り開いてきた店主・鶴岡祐介さんが、なぜ自らの看板を下ろすのか。その背景には、30年近くに及ぶキャリアの集大成とも言える、大きな決断があった。
2006年「大黒屋本舗 春日部店」を買い取って独立
鶴岡さんは千葉県我孫子市出身。調理師専門学校を卒業後、中華料理の道に進むが、人生を決定づけたのは池袋の人気店「光麺」との出会いだった。全盛期には1日1000杯を売り上げる現場で、ラーメンというビジネスの熱狂と可能性を目の当たりにする。
その後、「蒙古タンメン中本」の現場で熱狂的なファン文化を体感し、「麺屋こうじ」グループでは後に名店を築く同世代の店主たちと切磋琢磨。2006年に独立し、「大黒屋本舗 春日部店」を買い取って自身の店を持った。
さらに2013年、草加で「NOODLE STOCK鶴おか」をオープン。ここで転機となったのが、限定で出した油そばのヒットだった。口コミサイトで爆発的に拡散され、客数が急増。この経験が、後の「Handicraft Works」へと繋がっていく。
「ラーメンはブラッシュアップすればするほど原価が上がるし、他店と比較される。その構造から抜け出したかった」
その答えとしてたどり着いたのが、「ラーメンの枠をギリギリ外した」ラーメンだった。
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【ブレずに味を磨き続け『TRYラーメン大賞』汁なし部門で2年連続1位を獲得】
