さらに当時はサウナにも深くハマっていた。いわゆるサ活を超えたレベルで、遠征までして1日に何軒も巡る生活を送っていたという。
もちろん原因はひとつではない。高血圧、過労、不規則な食生活、ストレス。深夜にラーメンやステーキを食べ、味見もし続ける日々。倒れた時の血圧は200を超えていた。
「全部ですよね。ストレスも食に向かってたし、サウナもやりすぎてた」
積み重なった無理が、ある日限界を超えた。
入院生活は過酷だった。
左半身のまひ。痺れと痛み。味覚障害。ろれつも回らない。さらに高次脳機能にも影響が出た。携帯をどこに置いたかわからない。普段当たり前にできていたことが、何ひとつ思うようにいかない。
「自分の体を受け入れられなくて、うつになりまくりました」
当時はラーメンを諦めていた
徐々に回復してきても新たな不安が押し寄せる。靴は履けるのか。パンツははけるのか。一人でトイレへ行けるのか。家に戻って生活できるのか。
「歩けるようになっても、“じゃあ普通に生きられるの?”っていう不安がずっとあるんですよ」
左半身は常に冷たく、痛みが続いた。歩けば足が上がらず、つまずく。疲れるから動かなくなる。動かないからさらに体が衰える。悪循環だった。梅雨時期には気圧の影響も大きく、24年6月頃はほとんど寝込んでいたという。
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【自分は「作る人間」なのだと実感した瞬間】
