努力は報われる。と言いたいところだが、現実には、努力が報われる人と徒労に終わる人がいる。その差はどこにあるのか。結論から言えば、“努力の方向性”である。そして厄介なのは、真面目な人ほど、その方向性を間違えやすいということだ。
“良い努力”と“悪い努力”が存在する
努力をする、という事自体は非常に素晴らしいし、何かを成し遂げようとするなら努力は必須だ。大きな成果は小さな積み重ねの先にしか生まれないし、日々のコツコツが結果を生むのも事実だろう。
人生で初めて本格的な努力を経験したのが、受験や試験対策といった、「勉強に関する努力」だった、という人は多いのではないか。
そして、勉強の努力は比較的きちんと結果に結びつく。そのため、「努力=報われるもの」という感覚を持ったまま社会人になる人も少なくない。
ところが、努力をすれば必ず報われるかというと、そうではない。努力の方向性が正しければ報われるし、間違えていれば結果にはつながらない
つまり、努力には“良い努力”と“悪い努力”が存在するのだ。
ただし、学問における努力は、方向性を間違えることが比較的起きにくい。理由は3つある。
第1に、学問の世界には明確な「正解」が存在する。第2に、その正解に辿り着くための「手段」(方程式や解法)も決まっている。第3に、その正解と手段を教えてくれる「先生」や教科書が存在する。
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【社会人の世界に“勝利の方程式”は存在しない】
