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「あなたはビジネスパーソンとして何をしてきましたか?」
そう聞かれて、即答できるだろうか。「△△商事の部長でした」「○○部で20年務めました」。もしそんなふうに答えてしまうのだとしたら、それはあなた自身が「個性も専門性もありません」と告白しているようなものだ。中途採用比率が初めて5割を超えたいま、会社の看板で生きてきた人にとって、厳しい現実が待ち受けている。
中途採用比率、ついに5割超えの衝撃
某経済新聞によると今年の中途採用比率は初めて50%を上回る見込みだという。中途採用比率とは、企業が採用する正社員のうち、新卒ではなく経験者である中途採用者が占める比率のこと。つまり、企業が人材を採るうえで、その過半数が新卒採用ではなく中途になった、ということだ。
採用する企業側からすれば、若年層人口の減少による新卒者数の減少、そして、経営環境の変化に対応するための即戦力重視など、複合的な背景がある。一方、働き手の側にも「1社で勤め上げる」という発想は薄れ、状況に応じて転職を重ねながらキャリアアップをしていくのが当たり前、というような意識の変化が確実に広がっている。
採用する側とされる側、双方の思惑が重なって生まれたこの50%超えという数字。少なくとも働き手にとっては、職業上の選択肢が増えるという意味で歓迎すべき変化だろう。
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【「どの会社か」より「何ができるか」の時代】
