そもそも、新卒で入った会社が理想の職場であり続ける保証など、どこにもない。
学生の立場では、経験も情報量も限られているから、どうしても「有名×大手」、といったスペックで会社を選びがちになる。初任給や福利厚生など、表面的なパッケージに目が行きやすい構造もある。
そして少なからぬ学生にとっては、「何の仕事をするか」よりも「どの会社で仕事をするか」の方が重要だったりもする。大手企業ほど「配属は採用後に決める」というスタンスを取ることが多いから、就活生もそれに合わせざるを得ない、という事情もあるだろう。
しかし、転職や中途採用が当たり前になった社会で問われるのは、「何ができるか」であって、「どの会社にいたか」ではない。
要は組織の看板ではなく、自分の名前で戦える人間かどうか。それが問われる時代になったのだ。
「部長ができます」と答える人の決定的欠陥
「お仕事は何を?」と聞かれて、会社名で答える。これは「私にはビジネスパーソンとしての個性はありません」と言っているのと同じだ。「あなたは何ができますか?」と問われて「部長ができます」と返す。これに至っては、キャリアのステップアップなど望むべくもない。
そうならないために必要なのは、「何となく」会社員人生を送る受け身のスタンスを捨てること。能動的に自分のキャリアを切り開く姿勢である。
会社任せの人事ローテーションをただこなす。職場で割り振られた仕事だけを粛々と片付ける。そういうスタンスから一歩抜け出して、自分のビジネスパーソンとしてのゴールを見据え、いま何をすべきか、何をすべきでないかを考える。
自社固有の知識やスキル、仕事のやり方に満足するのではなく、会社が変わっても通用する経験やスキルの獲得を目指して「社外活動」にも積極的に取り組む。とりわけ若いうちは、こうした姿勢が決定的に重要になる。
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【35歳までの過ごし方が、その後の全てを決める】
