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「結局、大阪ってどんな街なのか」。大阪に住んで40年、現在は京都に転居し「ほんの少し距離ができた」筆者が、元・大阪人の視点で改めて大阪最長の商店街を歩き、令和の「アタリマエ」を紹介する(後編はこちら)。
ヒョウ柄の服を着たおばちゃんは実在するか
筆者は40年間、大阪で暮らした。現在は京都に居住しながら大阪の放送局などへ通って仕事をしている。肩までどっぷり大阪に浸かっていた頃に比べて少々は客観視できる環境になった。そうしてお隣の京都から眺めると、大阪はつくづく「実態がつかめない街」だと感じる。
実態がつかめないのはなぜか。たとえば「大阪は人情の街」だというイメージがある。ところが、セキュリティサービス会社ALSOKによる最新調査では「犯罪遭遇率がもっとも高く、治安が悪い都道府県」の第1位は大阪だ。“人情に篤い非情都市”という矛盾をはらんでいるのだ。
「おばちゃんがヒョウ柄の服を着ている」「つねにキャンディーを携帯しており、『アメちゃんなめるか?』と言って配る」というイメージもそう。実際にそんな女性と遭遇するケースはまれだ。決して大阪のおばちゃん像としてステレオタイプ化できるほどの数ではない。縁がギザギザした10円玉くらいの遭遇確率なのだ。それなのに、なぜかヒョウ柄を着てアメちゃんを配る女性が大阪の記号として語られる。
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【全長およそ2.6キロ。大阪の象徴「天神橋筋商店街」】
