「てんよん」が途中から「てんし」と呼び名が変わるややこしさからもわかるように、4丁目はカオスだ。てんさんまではあった郷愁がなくなり、人通りは一気に増え、せわしないほどに活気づく。昭和、平成、令和オープンの店が入り交じり、ドラッグストアのチェーン店もたくさん。流行の「ぷくぷくシール」を店頭に並べる店もズラリ。左手にキッズプラザ大阪を擁するカンテレ扇町スクエアがあるためか、行き交う人の年齢層が若く、ファミリーもわんさかいる。
中国からのインバウンドは減少したものの他国からの訪日増加で「天使来た!」と言わんばかりに景気が回復傾向にある元気な大阪の姿がここにある。てんよんは等身大の「令和リアル大阪」を知ることができる区域だ。
てんよんの名物店、中華バル「天津飯と米シューマイ」
てんよんの名物店と言えば、中華バル「天津飯と米シューマイ」。¥555ランチ(税別)や「訳あり値下げ」など話のタネに事欠かない激安店だ。
安いだけではない。店長の苗字を冠した日替わり「柳田定食」(999円/税別)は大学生に限り18:00~22:00の間、皿洗いを30分すると無料になる。三大都市圏の大学生バイトの平均時給は現在1200円~1250円。30分の皿洗いでボリュームたっぷりの定食が食べられるのなら断然お得だ。天神橋筋商店街の人情、健在なり。柳田定食を味わうために今から大学受験をしようかと考えてしまうほど心惹かれるサービスである。
天神橋筋商店街の1丁目から4丁目まで歩いたら、もう午後4時。撮影したり、お店を冷やかしたりしているうちに、3時間が過ぎていた。かなり楽しい。
現在までの印象は「人情の街という昭和のオールドスクールな大阪像がまだ残っているが、そこに縛られてもいない」、だった。ここから先はどんな大阪が待っているのか。後編は「てんご」からスタートする。
後編:大阪は結局、下品か上品か?「ダサいナンパ禁止」飲み屋街からタワマンまで、"元日本最長商店街"2.6kmを歩いて知った正体
