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「結局、大阪ってどんな街なのか」。大阪に住んで40年、現在は京都に転居し「ほんの少し距離ができた」筆者が前編に続き、元・大阪人の視点で改めて大阪最長の商店街を歩き、令和の「アタリマエ」を紹介する。
ビニールシートに覆われた「てんご」
天神橋筋5丁目商店街+天5中央商店会、通称「てんご」周辺は天神橋筋商店街でもっともディープなスポットだろう。
商店街を北上し、てんご辺りで右へ曲がれば通称「ビニシー」と呼ばれる平屋の一帯が現れる。透明のビニールシートで覆った簡易な造りの飲食店が20軒以上ひしめき、午後5時を過ぎると酔客でごった返すのだ。
2015年ごろから飲み屋をやりたい若者たちが出店費用を抑えようとビニールシートを用いた店が続々と開業した。そして、チェンマイの屋台街のようなものが自然発生したのだという。
ただ、照明の暗さが治安の悪化につながったため、2016年より商店主たちが共同でアーケードの一部に約1000張の提灯を吊るして明度をアップさせた。のちにその界隈を「裏天満ちょうちん通り」と名付けている。
和とエキゾチックが絡みあう熱気溢れる光景ではあるが、とはいえ取材時期の3月はまだ冬の気温。じっとしていられない寒さだ。そのため、それぞれの店は味よりも「意外とぬくい」「店内激暑」と室温をウリにする。店頭で綿入れはんてんを貸し出すサービスなんて、てんごでしか目にした経験はない。
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【「立ちション ゲロするな!!!」などの警告も】
