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ライフ #ジモトのアタリマエ──観光客の知らない知恵と常識

「ヒョウ柄おばちゃん」て本当にいるのんか?大阪人歴40年、今は京都の筆者が「大阪最長商店街」2.6km歩いて見たリアルな姿

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かつて日本一の長さを誇った天神橋筋商店街。大まかに7区画に分かれ、それぞれに街の表情が変わる(写真:筆者撮影)
  • 吉村 智樹 フリーライター&放送作家
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【てんに・てんさんのアタリマエ】落語が根付いた街は銘菓も「おもろい」。

てんさんには地元銘菓がある。それが和菓子の店「薫々堂(くんくんどう)」のどら焼き「ちりとてちん」。リズミカルな商品名は「知ったかぶりばかりするイヤミな隣人に対し、腐った豆腐を架空の長崎名産『ちりとてちん』だと騙して食べさせる」という落語のストーリーを引用したもの。

「豆腐」「長崎名産」といったキーワードを拝借し、生地には豆乳を練りこみ、長崎の「ざぼん漬け」で風味をつけた白あんをはさんでいる。

爽やかな酸味が絶品だが、ちりとてちんという落語の内容を知っているのならば「この酸味は、もしや?」と一瞬ひるむかもしれない。笑わせるためにヘンな味にするのではなく、ちゃんとおいしくしているところに、決して踏み越えない品のよいユーモアを感じた。

(写真:筆者撮影)
落語の街だからこその銘菓「ちりとてちん」。決して豆腐が腐ったような味ではない(写真:筆者撮影)

ナウな大阪を知りたいならば「てんよん」

商店街があまりにも長いため、途中で阪神高速が横切ってしまうのが天神橋筋商店街のすごいところ。橋梁のそばにあって目に留まるのが、四つ星のテントウ虫。つまり「てんよん」だ。いきなり大掛かりなダジャレである。隙あらば笑わせないと気が済まないパッションを感じる。

四つ星のテントウ虫だから「てんよん」。テントウ虫の目がちょっとコワい(写真:筆者撮影)

このテントウ虫から「てんよん」こと天神橋筋四番街が始まり、JR大阪環状線「天満」駅から北は天4北(てんしきた)商店会と名を改める。

「てんよん」が途中から「てんしきた」と名を改めることはあまり知られていない。アーケードには四葉のクローバーを手にした天使が(写真:筆者撮影)

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【「令和リアル大阪」を知ることができるてんよん】

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