目を引くのが「天満の天神さん」と親しまれる大阪天満宮の参詣道を示す巨大な大提灯だ。江戸時代から大阪天満宮の門前には多くの青物商が軒を連ね、明治時代には早くも現在の商店街の姿に近い構造になっていたという。つまり天神橋筋商店街のルーツは、この提灯の下にあるのだ。
店の軒先を眺めると、改めて物価が安いと感じる。いにしえの大阪弁である「ぼちぼちでんな」はこの日は耳にしなかったが、「おおきに」は当たり前に飛び交っている。全国の人が「漫才に聞こえる」というやりとりが令和でも鉄板で存在している事実を再確認した。
大阪ではアニマル柄が支持されている
ヒョウ柄ではないが、ゼブラ柄だったり豹そのものがプリントされたりしている婦人服も、ちゃんと販売されている。ということは、現在も着用している女性がどこかにいるのだ。アニマル柄の需要は、やはり大阪には確実にあるようだ。
アニマル柄を受容するということは、そもそも動物を愛する人たちが多いのだろう。動物モチーフの看板やオブジェがほうぼうから目に飛び込んでくる。どれも怒っているのに、ほほえましい。天王寺動物園ならぬ、ここはもはや天神橋筋動物園である。
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【上方落語の定席「天満天神繁昌亭」】
