一方、中国のEV(電気自動車)最大手BYD(比亜迪)は同160%増の1万200台に、民営中堅の長城汽車、国営中堅の奇瑞汽車(チェリー)も、それぞれ同27%増、99%増と大幅な伸びを示した。これに国営大手上海汽車集団傘下の「MG」を加えた4ブランドがブランド別販売台数のトップ10に名を連ねた。
なお、このブランド別販売台数は国別とは異なり、アメリカのテスラやドイツのBMW、韓国の起亜自動車などのブランドは中国製の車両をオーストラリア市場へ輸出している分もカウントしている。このうちブランド別3位の起亜は同7%増の1万3300台と増加を記録、トヨタやマツダと明暗を分けた。
PHV人気でBYDが絶好調
中国メーカーの躍進はオーストラリアのEVやPHV(プラグインハイブリッド車)人気に支えられている。FCAIによれば、25年のEVの販売は10万3000台で前年比13.1%増、PHVは5万3000台で同130%増と大幅な成長を見せた。
この波に乗ったのがBYDだ。
オーストラリアのメディア「CarExpert」のデータによると25年の段階ですでにEVとPHV合計5万2400台を販売し、前年比156%増を記録。26年に入ってからのトップ10入りの足掛かりを築いている。一方、首位のテスラはEV専業ということもあり前年比24.8%減の2万8000台に落ち込んだ。
中国ブランドでは長城汽車も25年に前年比23.4%増の5万2800台と、BYDを上回る販売台数を記録したが、牽引役はEVやPHVではなかった。主力モデルはエンジン車の小型SUV「ハヴァル・ジョリオン」で、ガソリン車とハイブリッド車を含め年間販売台数は約2万台に上る。
(財新記者:余聡)
※中国語原文の配信は4月2日
