3年間の急成長を経て、中国の自動車最大手にのし上がった比亜迪(BYD)が2025年、一転減益となった。同業他社の追い上げにより販売が伸び悩み、また値引き販売により利益率も低下したためで、「独り勝ち」の状況も長続きしない中国自動車市場の競争の過酷さを浮き彫りにした。
BYDが3月27日夜に発表した25年12月期決算によると、売上高は8039億6500万元(約18兆6000億円)で、前年比3.5%の増加にとどまった。22年から24年の増収率がそれぞれ96.2%、42.0%、29.0%だったのと比較すると、成長に急ブレーキがかかった格好だ。純利益も前年比19%減の326億1900万元と4年ぶりの減益になった。
EV(電気自動車)とPHV(プラグインハイブリッド車)の製造販売に特化しているBYDはこれらの「新エネルギー車」の購入優遇措置を追い風に年間販売台数を21年の74万台から24年には427万台に拡大、エンジン車も手掛ける他の中国の自動車大手を抜いて国内首位に立った。25年も460万台を販売し首位を維持したが、前年比増加率は7.7%に急低下した。
市場全体の成長率を大幅に下回る
中国自動車工業協会の統計によると、25年の中国の新エネルギー車(ほぼすべてがEVとPHV)の販売台数は前年比28.2%増の1649万台。BYDの伸び率はこれより大幅に低く、吉利汽車など他社の追い上げが激しかったことを示している。



















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