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子ども、外国にルーツのある人、識字に障害がある人……「ルビ」の力でさまざまな人のアクセシビリティを向上させたい

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ルビへのニーズは意外にも多かった。ただ、思わぬ障壁もあって……。(写真はいずれも本人提供)
  • 松本 大 マネックスグループ会長、ルビ財団ファウンダー・評議委員
  • 窪田 良 医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO

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「近視になってもメガネをかければいい」と思っている人は少なくないが、実は近視は将来的に失明につながる眼疾患の発症リスクを高める、危険な疾患なのである。しかし、身近に眼疾患の経験者がいなければ、その実感が湧かない人がほとんどではないだろうか。『近視は病気です』の著者であり、近視の予防を呼びかける眼科医である窪田良氏の対談企画。
今回はマネックスグループの設立者であり、実業家として知られる松本大さんを招いてお話を聞く。対談では、数多くの取材を受けてきた松本さんが「ほかでは話したことがない、今回が初めて」というエピソードも飛び出した。第2回は、ルビ浸透のために行っている活動や、社会変化の手応えなどについて聞く。

アカデミアにもじわりと広がりつつある「ルビ」の重要性

窪田:財団の活動を始めて以降、ルビへの理解が浸透してきている感覚はありますか? 変化をお感じになることがあれば教えてください。

『近視は病気です』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

松本:1年ほど前から、ルビが振られた読み物が増えてきたのを感じています。我々の財団で、前年度に刊行・販売された本のうち、ルビの多い良書を「ルビフル大賞」として選出しているのですが、実にさまざまな本がノミネートしています。

今の日本では、ルビの研究をしている人は非常に少ないのが実情です。体感では全国に0.5人ぐらいしかいないのですが(笑)、ルビが重要だと言ってくれる人は、アカデミアでも徐々に増えてきていると思います。

ルビフル大賞の審査員も務めてくださっている東京大学の藤井輝夫総長が、昨年の東大の入学式祝辞でルビについて語るという出来事もありました。マイノリティと向き合う姿勢について語る中で、ルビの意義と、私たちの財団に言及してくれたのです。

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【日本で働く外国人の資格取得を手助け】

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