北朝鮮・朝鮮労働党大会で女性と軍人幹部が減少した理由、世代交代も進展、金正恩総書記の権力固め進む(後編)

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2026年2月27日、北朝鮮の最高指導者・金正恩総書記の娘とされるジュエ氏がライフル銃を試射している(写真:AFP=時事)

(前編「北朝鮮・党大会で軍人幹部の地位が低下した理由」の後編です)

前編で記したように、第9回党大会4日目の2月22日、第3議題「朝鮮労働党中央指導機関の選挙」を討議し、党中央委員会の委員139人と委員候補111人を選出した。

第8回党大会で選出された党中央委員のリストと比較すると、中央委員139人中留任は66人だけで、委員候補からの昇格が19人、委員候補を経ずに委員に抜擢された者が54人。新たに中央委員になった者は73人で52.5%が改選された。

また委員候補では留任はわずかに23人、委員からの降格が3人、新たに選出された新人が85人で、新人の比率は76.5%に達した。中央委員、同候補を合わせた250人では158人が新人で56.8%に達した。

ただし、第8回党大会以降、中央委員や中央委員候補の補選などが行われており、ラヂオプレスによると第8回大会以降に選出または補選された第8期中央委員で再選されたのは105人で、新期の委員の75.5%を占めた。第8期中央委員候補から委員に昇格したのは14人で同10.1%だった。

金正恩氏を党総書記に再推戴

大会4日目の最大のハイライトは金正恩(キム・ジョンウン)氏の党総書記への再推戴だった。李日煥(リ・イルファン)党書記が「朝鮮労働党総書記選挙に関する建議書」を提議した。

金正恩党総書記の党総書記就任は前回の第8回党大会に続き2回目だが、第8回党大会では「推戴の辞」という形式で党総書記推戴の理由を述べたが、今回は「建議書」という形で党総書記への推戴を「建議」した。

今回の建議書は1万3000文字を超える長文で、第8回党大会の「推戴の辞」の3倍を超えた。建議書は金正恩党総書記が過去5年間に核兵器開発による「絶対の軍事力」を誇示し、平壌5万戸・農村住宅11万戸建設などで「建設の大繁栄期」を築き、「地方発展20×10政策」に基づき1年間に20の市・軍で軽工業の工場などを建設し「地方変化の時代」を成し遂げたと称賛した。

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